御社の事業内容と各部署の担当業務について教えてください。
明治グループは、食品と医薬品の製造販売を主な事業としています。持株会社である明治ホールディングスの傘下に食品セグメントの株式会社 明治(以下、明治)、医薬品セグメントのMeiji Seikaファルマ、KMバイオロジクスの3つの事業会社があります。食品セグメントの明治は、赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代に向け、粉ミルクや牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、チョコレート、スポーツ栄養食品、流動食など多岐にわたる商品をお届けし、人々の健康な食生活に貢献することを目的に事業を展開しています。
医薬品セグメントのMeiji SeikaファルマおよびKMバイオロジクスでは、感染症領域のトップメーカーとして、ワクチンによる予防から、抗菌薬、ジェネリック医薬品を国内外へ提供し、幅広い疾患領域において事業を展開しています。
私たちは明治ホールディングスのコーポレートコミュニケーション部に所属しており、主にアウターコミュニケーションを担当するチームでウェブサイトの管理・運営をしています。コンテンツの管理も含めて、明治ホールディングスと明治のウェブサイト全般の業務を担当しています。

コーポレートサイトの運用や改善はどのような頻度で実行されていますか?
明治サイトにおいては、ほぼ毎年、トライベック様のユーザビリティランキングの発表後に、改良ポイントを精査し、対応できる範囲でサイト改修を行っています。診断で挙げられる課題は細かいものも含めると多いのですが、お客様が見てわかりやすいサイトになることを念頭にチーム内で優先順位を決めて改善に取り組んでいます。
サイト運用における調整の難しさはありますか?
私たちが統括するウェブサイトには多くのページが存在し、ページごとに担当部署が異なる場合があり、私たちだけで全てのサイトを動かせるわけではありません。各ページの責任部署と話をしながら進めていくというところで、少し大変さはあります。
また各部署からサイト内における情報掲載について要望を受けることが多々あります。例えば、特定のページへの導線をトップページに追加してほしい、特定の商品を紹介してほしいなどといったものです。そうした要望をすべて受け入れることが、お客様にとって有益にならないこともあるので、ウェブサイト全体の統一感やユーザビリティを念頭に調整することが必要と考えます。
私たちの役割は、お客様やさまざまなステークホルダーの目線で見やすいサイトにすることであり、その観点から情報を統制することが重要になります。事業部との調整は綱引きになることもありますが、あくまでユーザー視点でのサイトの使いやすさを優先するよう心がけています。

コーポレートサイトの目的や目標、成果指標について教えてください。
コーポレートサイトの目的は、的確な情報発信を通じて、ステークホルダーとの継続的な接点を持ち続けることで、関係構築の場を提供することと捉えています。
成果指標は、ウェブサイトを訪れたあらゆる人たちにとって、見やすく使いやすいサイトを目指すべく、ユーザビリティやウェブアクセシビリティに配慮することを指標としています。
そのため、トライベック様のユーザビリティランキング結果も成果指標の一つです。また、アクセシビリティ対応については、昨年度再審査を行い不備がないか確認しています。
今後も定期的にチェックを行っていきたいと考えています。
ユーザビリティ評価の結果や成果についてはいかがですか?
明治ホールディングスサイトはトライベック様の企業情報サイトランキングで、明治サイトはトライベック様のユーザビリティランキングでそれぞれ高評価をいただいております。
こうした専門機関による第三者評価指標は、客観的な評価として参考にさせていただいています。今後もこうした外部評価を参考にしつつ、お客様のために少しずつ改善を続けていくことが大切だと考えています。

今後の展望や意気込みをお聞かせください。
明治ホールディングスサイト、明治サイトともに、現在ご評価いただいている部分は継続しながら、常に変化する技術やニーズなど、時代に合わせ、お客様にとってわかりやすく寄り添ったウェブサイトを構築できるよう、日々改善を続けていきたいと思います。
今後もトライベック様からのアドバイスを参考に、ユーザビリティやアクセシビリティに対する意識を高め、見やすく使いやすいサイトづくりを心がけていきます。