トライベック株式会社は、スマートフォンで主要サービスを展開している企業のうち、ポータルサイト、ECサイト、企業サイト、特定ジャンルの専門サイト(不動産、金融など特定ジャンルや用途に特化したサイト)の4分類30サイトを抽出し、対象となるスマートフォンサイトに対してユーザビリティ診断を実施しました。
- ※ A軸:アクセス性、B軸:サイト全体の明快性、C軸:ナビゲーションの使いやすさ、D軸:コンテンツの適切性、E軸:ヘルプ・安全性
- ※ 総合スコアは、5軸に傾斜配分をかけて割り出したものであり、5軸の単純平均ではありません。(満点=100点)
順位 | サイト名 | 総合スコア |
---|---|---|
1 | HOMES
| 86.71 |
2 | 野村證券
| 86.22 |
3 | ZOZO TOWN
| 85.04 |
4 | ハウス食品
| 84.67 |
5 | 東京メトロ
| 84.04 |
6 | 価格.com
| 83.62 |
7 | ユナイテッドアローズ
| 83.35 |
8 | 日産自動車(iPhoneのみ)
| 82.36 |
9 | アットホーム
| 82.27 |
10 | amazon
| 82.02 |
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1位 HOME'S
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2位 野村證券
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3位 ZOZO TOWN
全体の傾向
- 全体の平均は77.73点と比較的高い結果となりました。今回選定したサイトがスマートフォンサイトにいち早く対応しているサイトが多く、多様化するデバイス環境への適応力が高く、スマートフォンを通じたユーザーとのコミュニケーション力を強化していることが背景に考えられます。
- 全体的に「アクセス性」「コンテンツの適切性」は比較的ポイントが高いものの、「ヘルプ・安全性」の平均点は60.18ポイントと低く、お問い合わせフォームなどがスマートフォンに最適化されたサイトはまだ少ない状況です。またFAQなどのコンテンツもPC版にリンクされているケースが多く見られました。このようにユーザーの疑問やサポートについてスマートフォンサイトで完結させるという意識はまだ低いという状況です。ただし、ECサイトでは「ヘルプ・安全性」でも高得点を取得しているケース(ZOZO TOWNや価格コム)もあり、サイト特性やターゲットニーズに応じた最適化が求められます。
- 「ナビゲーションの使いやすさ」については、専門サイト、企業サイトではいずれも平均が85ポイントと高く、スマートフォンならではのユーザビリティを意識していることが伺えました。スマートフォンサイトはPCサイトよりもよりダイレクトに目的のコンテンツに誘導することが求められるため、検索の使いやすさやメニュー一覧へのアクセスのしやすさ等に配慮したサイトが目立ちました。
- また、限られたスペースでページが長くなりすぎてしまうことを避けるため、アコーディオン式のメニューやモーダルウィンドウを使って、ユーザーをナビゲートしているスマートフォンサイトならではの特徴も見られました。
- 1位のHOME'S、2位の野村證券サイトは、それぞれ不動産検索、投資情報検索などに目的が限定的なサイトですが、こうした専門サイトほどアプリのようなインターフェースで提供しており、高いユーザビリティを確保していました。ECサイトでは総合3位のZOZO TOWNが最高得点となっており、フォントサイズの小さい点等で若干の減点はあるものの、比較的全項目において高いスコアとなりました。